"命の水”として役だった日立の湧水
奥撫の湧水
                                                         佐藤 広子 まとめ
 住所:日立市十王町高原

アクセス地図は2番目の「切り目の湧水」と共用です。そちらをご覧下さい。

 県道60号沿いに ”たかはら自然塾” があり、そこより100m先右側に椎名酒造があります。その脇にある横川バス亭標識の所を右折すると横川部落を流れる奥撫川があります。奥撫川に沿って高萩中戸川田代への路を奥撫路と呼ばれています。その道路の傍らに清水が湧き出すところがあり、奥撫の湧水1号点、2号点と呼ばれています。

 奥撫の湧水は道路拡幅工事により、一時は地下に潜んでしまいましたが、地元の有志の方のご努力で水源を探し当て割れ目から湧き出す清水をパイプで誘導し奥撫湧水1号点、2号点を復活させたと聞きました。

 3月11日の東日本大震災の時にはここにも、車の擦れ違いにもやっとの狭い道路に長い列を作って困っているのは皆同じ、助け合いの心で整然と並んで汲んでいたと言っていました。
 この水は日立保健所の水質検査を受けています。飲んでみるとまろやかな水がのどをうるおしてくれて美味しかったです。
 簡易測定器の値も小さく表示されました。

 奥撫川の下流には、この綺麗な水を利用してホタルを育てています。
夏には静かな山あいに幻想的に光るホタルの舞が見られることでしょう。
 

奥撫川の川縁には椿、楓の木が植えてあります

奥撫湧水1号点 左脇は水質検査表

奥撫湧水の由来(椎名冨士雄氏筆)
 
2号点 1号点から2q程上の広域農道の右脇の所にある。近くに”水源かん養保安林”の看板がありました

奥撫川の水を引いてホタルを育てている小川


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