テレビ/パソコン等の画像の立体視について

 金森 直和

 かなり若い頃から写真に興味があって、入社したおり、背広とカメラを買って、いろいろとあちこち写し回った記憶がある。当時はまだ、ほとんどがモノクロ写真 主体の時代であったせいかフィルムや、ポジの現像、写真を個人で処理作成していた。
その頃、既に写真等の立体視について興味があった。ライカ版程度の大きさのものや、 赤青メガネを架けて見る立体写真は勿論、存在していたが、実用と云うよりはむしろ娯楽主体であったように記憶している。

 そうこうしている内、写真や、テレビ等はカラ−が主体となり、爆発的に全家庭に普及するようなって、活字離れが始まったと思う。これに便乗してか、パソコンも安価、 高性能化が図られ、家庭に広く使用され出すと、これも、あっと言う間にゲ−ム、 写真等を楽しむ映像メデア機となってしまった感がある。パソコンで作成される映像は 3D−CGを駆使した、ほとんど現実離れをしたダイナミックな美学を創造させるに至っている。

 しかし、残念なのは、写真にしても、テレビにしても、パソコンにしても、表現方法は 改善されているかもしれないが、見る映像は、昔と相も変わらぬ2D画面(平面画)で、進歩が無いと考える。

 たしかに、最近、テレビや、雑誌等で立体視メデア機器が紹介されるようになつたが、 普及はまだまだ先のことと思う。今は、やっとデジタル・ハイビジョンが普及展開され 始めた所で、これが採算ベ−スから降りるにはまだ10年くらいは働かせる必要があろうし、 だから、開発された立体視テレビは、当分、一般家庭に入り込めないと私は考えている。

 この6月、日立シビックセンタ−で展示し、読売新聞に紹介頂いた、テレビ/ビデオ等の 立体視映像は、遠い昔から、相変わらず見ていた平面画を、サイズにこだわる事無く、簡単に立体視する方法としてシステム化を考えたものです。 この方法だと、静止画や動画を、写真、テレビ、パソコン、OHP、サイズ等に関係なく、 また、人数や、場所に、ほとんど関係なく立体視可能なので、学術や、娯楽に当分適用 できるものと考え、日夜、協力者を探して毎日を送っている。

 また、この立体視の対象材料を探したり、撮影したりすることも楽しみの一つであり、 当初は花などを立体視して楽しんでいたが、最近では、彫刻や、仏像等、立体的な美術品を 画像観賞する際は、平面画像としてではなく、立体の形で写真やメデア機器で観賞する 簡便な方法としても活用出来ないか検討すると共に、ホ−ムペ−ジを開いて、広く世に問うてみたく、HTMLで悪戦苦闘している今日この頃です。

 もし、御協力頂ける方や、企業等、御紹介頂けたら幸いです。
どうぞ、よろしく。


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