つれづれに思う事
 千石町  小滝 まさ子

 このリレー随筆を依頼されてから早数ヶ月が過ぎてしまいました。書くことのむずかしをしみじみと感ています。書きたいこと、伝えたいことはたくさんあるのですが・・・。たとえば”右脳を刺激しょう”や”脳内革命”の本を読んだ時なども、これを伝えたいと思い数行書いては行き詰まり辞めてしまいました。幾日か過ぎると、その思いもどこかへ飛んでいってしまうのです。また、美術館や旅行先で感動を覚える事柄に出会うたびに「そうだ これだ!」と度々思うのです。感じた事や思いを素直に文章に表すと言う事は本当に難しいことです。1つのテーマについての報告書・案内文などを書くことはパッとやれるのですが・・・ね。どうもこの現象は、私の頭の中がマニアル化し錆び付いてきている証拠の様な気がします。毎日の生活の中で何か大切な物を1つ1つ置き忘れて居る様に思います。

 一芸に秀でると言う言葉が有りますが、一つの道をず〜と歩いてきた方にお逢いすると、無性に羨ましく尊敬の念でいっぱいになります。仕事として極める方もいるでしょうが、もっとささやかなボランティアや趣味の世界で語る言葉を持つ人の素敵さ、大切さを思います。
そのような生き方に憧れ50の手習いを始めました。いま”下手がいい 下手でいい”の言葉に惹かれて始めた絵てがみにハマッテいます。描く花々をじっと見ているとつぼみの付き方、花の開き方など皆違うことに気付かされ新鮮な思いを感じます。また、見知らぬ人との交流や様々な作品展を訪れては楽しんでいます。まだまだ思うようには描けませんが、長く続けボランティアやパソコンとの融和を図れたらと思うこの頃です。
 
楽しいこと・嬉しいことを想像しながら行動する。それが右脳を刺激し心身共に若さを保つ秘訣だそうです。私の絵てがみが100年後、200年後どこからかヒョッコリ現れて、子孫が「曾々おばあちゃんが描いた絵だってよ 下手な絵だけどいいよね〜」  などと、楽しい想像をしながら今日も絵てがみ描いてます。
    


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